元ディーラーが、ローンで買って後悔した話。

車のお金

こんにちは。「くるまとお金のはなし」管理人のこーすけです。

今回は、かつて“ローンで車を買うのが当たり前”と思っていた僕が、二重ローンに陥ってしまった実体験をもとに、車選びの考え方を180度変えた話をお届けします。特に、これからローンで車を買おうとしている方や、ローンで車を買っている方にぜひ読んでいただきたい内容です。

元ディーラーとして働いていた僕は、安定した収入を背景に、こんなふうに考えていました。

  • 「毎月お金を貯めるんだったら、その金額で乗れる車を買えばいいじゃん」
  • 「月々2~3万円のローンなら大丈夫かな」
  • 「5~6年のローンで、150万~200万円くらいの車なら買えるかな」
  • 「10年乗るなら、300万円くらいの新車もいけそう」
  • 「残クレならもっといい車に乗れるかも!」

こんな感じで、フルローンで車を買うのが当たり前だった僕に、ある日突然、悲劇が訪れます。


順調なカーライフが突然のローン地獄へ

新車のアクアをフルローンで購入し、燃費の良さやデザインに満足しながら楽しいカーライフを送っていました。

ところが、父が亡くなったことで事態が一変します。

父が乗っていた車(ヴォクシー)を引き継ぐことになったのですが、ローンが残っていて結果的に2台分のローンを抱えることになってしまったのです。

〈この時の車の状況〉

車種ローン形態残債査定額売却後の残債
アクア銀行ローン(金利1.9%)約130万円約65万円約65万円
ヴォクシーディーラーローン(金利7%)約100万円約60万円約40万円

「そんなの、手放せばいいじゃん!」 そう思う方も多いかもしれません。でも、そう簡単にはいかなかったのです。


手放せない理由

でも、実際には手放したくても手放せない事情がありました。

ディーラーローンで購入した車は、所有者がディーラーになっていることが多く、車を売却するには「所有権解除」が必要になります。

この所有権解除は、ローンを完済しないとできないため、車を売っても残債がある場合、自己資金でその差額を埋める必要があるのです。

僕のケースでは、どちらの車も残債が査定額を上回っており、かつ、想定外の事態だったため、差額を補填する資金もありませんでした。


結局、どうしたのか?

アクアは銀行ローンでの購入だったため、所有者は自分名義。そのためアクアの売却を決断しました。

ただし、売却額よりローン残債の方が多かったため、約65万円の借金が残ることに

この期間は精神的にも経済的にも厳しく、日々の生活に大きな影響がありました。数年かけて少しずつ返済を続け、併せて家計の見直しをしながら、ある程度の貯金ができたタイミングで一括返済。なんとか乗り切ることができました。


失敗から得た3つの教訓

教訓1:ローンはデメリットが大きすぎる

「月々払えるから大丈夫」という考え方自体が、そもそもの落とし穴でした。

ディーラー勤務時代には「月々これだけでいい車に乗れますよ」というセールストークをしていましたが、それは売る側の都合。買う側にとっては、金利がかかり、生活の自由度を奪うデメリットが大きすぎます。

メリットデメリット
ローン・月々払える金額で高額の車に乗れる
・貯金がなくても買える
・借金である
・金利がかかる
・生活の変化に対応しづらい
現金・変化に柔軟に対応できる
・借金がないので気が楽
・まとまった資金が必要

現金購入というとハードルが高く感じるかもしれませんが、購入金額を下げる工夫をすれば、無理なく実現できます。

こーすけ
こーすけ

このブログでは、無理なく現金で車を買うことをおススメしています。

教訓2: 車の価値は思うほど高くない

新車の価値は、購入した瞬間にガクッと下がる——これはある程度理解していたのですが、ローンが終わるまで乗ろうと考えていたので、車の価値まではあまり気にしてはいませんでした。

ローンで買った場合、年数が経てば経つほど価値は下がり、残債の方が多くなるリスクが高まります。

特に日本車は下取り価格が比較的安定していますが、それでも資産としての価値は限定的。よほど人気車種でもない限り、資産価値はあまり期待しないほうがいいですね。

こーすけ
こーすけ

車に限らず“リセール”を意識して買い物をすることって大事ですね。

教訓3:不測の事態に備える“現金のゆとり”を

車に限らず、急なトラブルや家族の変化に備えて、ある程度の現金を持っておくことが心の余裕につながります。

この経験を機に、僕自身も家計の見直しを始め、固定費の見直しや収入アップなどで、地道に貯金を増やす努力をするようになりました。

もし今、車の買い替えを検討中なら、“現金で買える中古車”を候補に入れてみてください。

たとえば、100万円以下でも選び方次第で、おしゃれで実用的な車はたくさんあります。

別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。


まとめ|車との付き合い方を見直してみよう

  • ローンではなく、現金で買える車を選ぼう
  • 中古車を選び、長く大切に乗ろう
  • 不測の事態に備え、家計にゆとりを持たよう

とはいっても、「そんな何百万円も貯められないよ~」 「中古車って大丈夫なの?」 「安い車はすぐ壊れそう…」という不安もあると思います。

このブログでは、“車とお金”をテーマに、実体験をもとにした情報を発信しています。
お金のかかる車ですが、お金をかけなくても楽しいカーライフを、そして生活全体がより豊かになるように――そんな思いで情報をお届けしていきます。
ぜひ、ほかの記事も覗いてみてくださいね。


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