【初めての車購入】意外とかかる車の維持費|詳細と節約のコツ

車のお金

車を購入するとき、多くの人が見落としがちなのが「維持費」。

ガソリン、保険、車検、メンテナンス……車は買って終わりではなく、持ち続けるためにも意外とお金がかかります。

「購入後に思ったより維持費が高くて、後悔した…」という人も少なくありません。

しかも、車の維持費のほとんどは、車種によって決まってくるので、購入後に節約しようと思っても難しく、車選びの段階から考えておく必要があります。

この記事では、車の維持費にはどんなものがあるのか、どれくらいかかるのか、どうすれば節約できるのかを初めて車を購入する方にもわかりやすく解説します。


車を買った後にかかる「維持費」って何?

車の維持費に含まれる主な8つの費用項目

①自動車税(年1回/排気量により変動)

自動車税は、排気量によって毎年4月に課税される固定費です。

排気量2019年9月までに購入2019年10月以降購入
軽自動車1万800円1万800円
排気量1000cc以下2万9500円2万5000円
排気量1000cc超から1500cc以下3万4500円3万500円
排気量1500cc超から2000cc以下3万9500円3万6000円
排気量2000cc超から2500cc以下4万5000円4万3500円
排気量2500cc超から3000cc以下5万1000円5万0000円
排気量3000cc超から3500cc以下5万8000円5万7000円
排気量3500cc超から4000cc以下6万6500円6万5500円
排気量4000cc超から4500cc以下7万6500円7万5500円
排気量4500cc超から6000cc以下8万8000円8万7000円
排気量6000cc超11万1000円11万0000円

環境負荷の低い車(プラグインハイブリッドや電気自動車)を新車で購入する際には、税額の軽減がある一方で、新車登録(検査)から13年が経過したガソリン車(ハイブリッド車は除く)や11年経過したディーゼル車は、約15%の重課(割増し)があるので、中古車を購入する際には年式やエンジンタイプも確認する必要がありますね。

※参考:東京都HP

②車検費用(2年ごと/整備・点検費も含む)

車検費用は2年ごとに発生し、内容に応じて大きく変わります。軽自動車で5〜7万円、普通車で8〜15万円が一般的な相場です。法定費用(自賠責・重量税・印紙代)に加え、整備項目や交換部品が増えると費用は上がります。特に古めの中古車は修理箇所が多くなりやすく、2回目以降の車検は高くなりがちです。予算には1年あたり半額分を計上しておくと安心です。

③任意保険(補償内容や等級により変動)

任意保険は補償内容や契約者の年齢、等級によって金額が大きく変わります。たとえば30代・ゴールド免許・20等級・対人対物無制限の一般的な内容で、年間3万〜7万円が目安です。一方、20代や新規契約者では10万円を超えることも。補償の範囲や車両保険の有無を見直すことで節約可能です。ダイレクト型保険は保険料を抑えたい方におすすめです。

④ガソリン代(走行距離と燃費で大きく変動)

ガソリン代は、走行距離と車の燃費によって毎月の変動が大きい支出です。たとえば、年間1万kmを走り、燃費15km/L、ガソリン単価170円/Lとすると、約11万3,000円が目安です。郊外や通勤距離が長い人は、年間15万円以上かかることもあります。通勤距離が長かったり郊外に住んでいるなどで走行距離が多い人は、購入する際にハイブリッド車やディーゼル車などガソリン代が抑えられる車種を候補に入れておくのも一つですね。購入前に自分の生活スタイルと照らし合わせて試算してみましょう。

⑤駐車場代(地域により大きな差)

駐車場代は、車を保有するうえで固定費として毎月かかります。地方なら月3,000〜6,000円、都市部では月2〜3万円が相場。都心部では月5万円以上のケースもあります。たとえば月1万円の駐車場なら年間12万円。購入前に自宅周辺の相場を確認しておくのは必須です。最近では、シェア駐車場サービスを使って費用を抑える工夫も注目されています。

⑥消耗品費(オイル、タイヤ、バッテリーなど)

車を維持する上で、エンジンオイルやタイヤ、バッテリーなどの消耗品も定期的に交換が必要です。たとえばオイル交換は年2回で約6,000円、タイヤは4本交換で5〜8万円、バッテリー交換で1万〜2万円程度、ブレーキパッドは5万キロ程度で交換、1万〜4万円程度。これらを含めて年間2万〜3万円ほどが目安です。ただし、SUVやミニバン、輸入車などはこれよりも高額になる場合もありますし、走行距離が多い人や中古車は交換頻度も高くなるため、メンテナンス費として多めに予算に組み込んでおきましょう。

⑦修理代(特に中古車の場合は想定しておく)

中古車は購入費が安く抑えられる一方、修理代が想定外にかかる場合があります。たとえばエアコンの故障で5万円、パワーウィンドウのモーター交換で2万〜3万円など、一度に大きな出費になることも。中古車の場合は年間2万〜5万円ほどの修理費を見込んでおくと安心です。信頼できる整備工場を確保しておくことや、長期保証付き中古車を選ぶことも重要なリスク対策です。

実際いくらかかる?車種別の年間維持費目安

車の維持費は車種によって大きく異なります。前述した維持費を車種ごとに見るとこのような感じです。

 車種別|年間維持費の目安(項目別)

車種タイプ自動車税車検費用(年換算)任意保険ガソリン代駐車場代消耗品費修理代年間維持費の目安月額換算
軽自動車約1.1万円約3.5万円約4万円約8万円約6万円約1.5万円約2万円約27万円約2.2万円
コンパクト約3.5万円約4.5万円約5万円約10万円約8万円約2万円約3万円約37万円約3.1万円
ミディアム約4.5万円約6万円約7万円約12万円約10万円約2.5万円約4万円約47.1万円約3.9万円
ミニバン・SUV約5万円約7万円約9万円約15万円約12万円約3万円約5万円約57.1万円約4.8万円
補足
  • 自動車税:排気量で決まる。軽自動車は一律。年式が古くなると重課(割増)がある。
  • 車検費用:2年ごと/重量税・自賠責・整備込みでの概算。ここでは年換算。
  • 任意保険:年齢・等級・車種で変動。人によって大きく差が出るところ。
  • ガソリン代:年間1万km・燃費と単価を想定(軽=18km/L、SUV=10km/Lなど)。
  • 駐車場代:地方=5千円/月、都市部=2〜3万円/月を加味して平均化。
  • 修理代:中古車や走行距離が多い車ほど増える傾向。
こーすけ
こーすけ

こうしてみると意外と車の維持費ってかかるんですね~


維持費で失敗しないための予算設計のコツ

「車両価格+維持費」=購入予算の全体像

車を買うときは「車両価格+維持費」でトータルの予算を考えることが大切です。
というのも、維持費を軽視すると、購入後に家計を圧迫する原因になるからです。

例えば、車両価格200万円の車を買ったとしましょう。ローン返済は月3万円。そこにガソリン代1万円、保険料1万円、駐車場代1万円…と足せば、月々の出費は6万円にもなります。さらにスポットで車検代や消耗品の交換などまとまったお金が必要になるので、毎月8万円程度、車の予算を確保しなければいけないことになります。これが何年も続くと考えると、かなりの負担です。

車は「買って終わり」ではなく「維持していくもの」。購入前に、車両価格だけでなく、年間維持費の目安もざっくり計算しておくことが後悔しないポイントです。手取り収入に対する月々の出費バランスを意識しながら、無理のないカーライフを設計しましょう。

こーすけ
こーすけ

僕の場合、今年は車検+夏タイヤ交換+スタッドレスタイヤ交換とまとまったお金が必要になりました。車の維持にはまとまったお金が必要になりますので、普段から予備費を蓄えておく必要がありますね。

おすすめの「維持費が安めの車」

維持費を抑えたいなら、購入時点で「コスパのいい車」を選ぶことが重要です。
車は買った後にかかるお金のほうが長く続くため、車種選びで維持費の8割が決まると言っても過言ではありません。

たとえば、軽自動車は自動車税・保険料・ガソリン代がすべて安く、駐車場の条件も緩めなので、初めて車を買う人や通勤メインの人には最適です。コンパクトカーなら高速道路でも安心感があり、燃費や保険料のバランスも◎。国産車は輸入車に比べて部品代や修理代が安いです。また、アクアのようなハイブリッド車やデミオのようなディーゼル車は燃料費を抑えられるため、長距離走行が多い人に向いています。

一方で、高年式×低走行の中古車は本体価格は高めですが、故障リスクや燃料費が低くなる分、長く乗る人には結果的にお得になる場合もあります。

「維持費が安めのおすすめの車」は以下の通りです。

おススメの車
  • 軽自動車で走行安定性や安全性が不安であれば国産のコンパクトカー
  • 燃費を重視するならハイブリッドorクリーンディーゼル
  • 高年式×低走行の中古車
こーすけ
こーすけ

維持費の安さだけで考えたら、燃費のいい新車と考えがちですが、購入時の車両価格などトータルで考えたら程度のいい中古車がおすすめです。

購入後に車の維持費を抑えるための3つの節約ポイント

任意保険をネットでダイレクト型に見直す

車の維持費を見直すなら、まずは任意保険をネットでダイレクト型に切り替えるのがおすすめです。損保代理店やディーラーが提供する保険と比べると保険料の違いが大きく、年間2〜5万円も節約できる可能性があります。

たとえば、30代・20等級・一般車両保険付きの条件で比較した場合、代理店型は年間8万円以上かかるケースもありますが、ダイレクト型なら同等の補償でも5万円前後になることも。ネット申し込みで手続きが完結し、スマホやPCから簡単に見積もり・契約が可能です。

補償内容や特約をよく確認する必要はありますが、毎年見直せる費用の中ではトップクラスの節約効果を期待できます。
「まずは1社だけでも試しに見積もってみる」ことから始めてみましょう。

こーすけ
こーすけ

僕の場合、毎月7千円(年間8.4万円)ほど自動車保険を支払っていましたが、ネットでダイレクト型に切り替えたところ、年間約1.5万円と約7万円も節約できました!

安全運転

維持費を下げるためには、日頃の安全運転が地味だけど一番効果的です。
その理由は、事故を防げるだけでなく、燃費や保険料にも良い影響を与えるからです。

急発進や急ブレーキを避けるだけでも燃費は改善し、ガソリン代が抑えられます。また、安全運転を続ければ無事故割引や等級アップにより、任意保険の保険料も年々下がっていきます

たとえば、20代で年間10万円の保険料が、無事故で5年乗れば、6万円前後にまで下がることも。
運転に気をつけるだけで、将来の修理代や保険料を抑えることができると考えると、かなりコスパの高い節約術です。

メンテナンス・消耗品は比較検討

維持費を抑えるには、車検や消耗品交換の「見積もり比較」が効果的です。
なぜなら、同じ内容でも店舗ごとに料金差が大きく、通販や持ち込みで1〜3万円の差が出ることもあるからです。

たとえば、タイヤ交換4本でディーラーでは8万円、カー用品店では6万円、ネット購入+持ち込みなら4万円台で済む場合も。オイル交換やバッテリーも、価格差と品質を見比べることで無理なくコストダウンできます。

タイヤを安く購入したい人は「【体験談あり】楽天でタイヤ購入&取付サービスを使ってみた!価格・流れ・注意点まとめ」もご覧ください。

「安かろう悪かろう」にならないよう信頼できる店舗、整備工場選びが大前提ですが、一括見積もりサイトや口コミも活用して、賢く比較検討する習慣をつけると、長い目で大きな節約になりま

まとめ|維持費も予算に入れて無理のない車購入を

車を買うときに見落としがちなのが、買った後にかかる「維持費」です。
しかも、税金や車検代、消耗品代などは、車種によって決まってくるので、どんな車を買うかでほぼ確定。買った後に節約しようと思ってもなかなか難しくなってきます。
だからこそ、購入時に維持費も予算に入れて無理のない買い物をする必要があるのです。

特に初めて車を買う人は、車両価格に意識が向きがちですが、それだけでは十分ではありません。
まずは、購入費用+維持費で予算を立てて、ある程度予算が決まったら実際に車を探してみましょう!

中古車を探す際は、こちらを参考にしてみてください!

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